2017年7月18日火曜日

"The Founder" 『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』

スパイダーマン:ホームカミング』のマイケル・キートンが鮮烈だったので、ちょっと前に公開された彼の主演作『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』のDVDを借りて、観てみました。

邦題通り、マクドナルド創業秘話です。
キートンが演じるのは、レイ・クロックというセールスマン。ドライブインレストランにミルクシェイクのミキサーを売り込んで回るが、ちっとも買い手がつきません。そこへ、1度に8台ものミキサーを注文する店が現れます。半信半疑でカリフォルニアにある店の視察に赴いたレイは、マクドナルドというハンバーガー・レストランの、徹底して効率化を図った画期的なシステムを目の当たりにし、天啓を受けます。渋る兄弟を説得して、フランチャイズ権の契約を結んだレイの、猪突猛進が始まる…。

2017年7月14日金曜日

“Spider-man: Homecoming”『スパイダーマン:ホームカミング』

ここ数年、ヒーローものはあまり観なくなったので、映画の冒頭で面食らいました。

ピーター・パーカーはもうスパイダーマンになっていて、なぜかジョン・ファヴローのお守りがついていて、ほかのヒーローたち(アベンジャーズ)と一緒に模擬戦をしています。
一方ニューヨークでは、なんだかテーマパークのアトラクションのようなデザインの構造物を解体する作業員たちが、政府の役人(トニー・スタークがバックについている)からお役御免になります。作業員の親分をマイケル・キートンが演じていて、「エイリアンの遺物を利用してやる」と、スタークら「1%の富裕層」への復讐に燃えます。つまり、解体しているのはエイリアンのものであり、この映画はエイリアンが地球に攻めてきて、追っ払ったあとのお話のようです。

2017年7月7日金曜日

"Cars 3" 『カーズ/クロスロード』

やはりこういうのは映画館の大きなスクリーンで観る方がいいだろうということで、Cinema9で鑑賞。

公開3週目ぐらいの午前11時の回で、お客さんはあともうひとりだけ。座席指定するときは真ん中後方の一番いい席がいくつか埋まっていたのに、変なの。

とてもおもしろかったです。
映像も、ストーリーも、素晴らしいです。 時々実写と見まごいます。
そして人生下り坂の人間にとって、グサグサ来ました。映画のターゲットである子供や若者、「負けたことのない人(by『そして、父になる』のリリー・フランキー)」にはピンと来ないでしょうに、それを百も承知で作ったに違いない、ピクサーのクリエイター魂に敬服です(辛い評価をしている映画評論家は、きっと勝ち組なのでしょう)。

2017年7月2日日曜日

“47 METERS DOWN”『海底47m』

夏にピッタリ、海洋ホラー。

マンディ・ムーアとクレア・ホルトの姉妹がバカンスに訪れたメキシコで、現地で知り合った二人のイケメンに誘われてケージ・ダイビングに挑戦する。くたびれた小さなボートで沖に出ると、イケメンたちが先に檻に入り、安全に水中でのサメ鑑賞をエンジョイした後、ふたりの番が来る。さびさびの檻に不安を隠せない二人に、船長のマシュー・モディーンは「大丈夫。いったん海中に入ったら出てきたくなくなるから!」と保証する。その言葉通り、最初はサメたちの泳ぐ姿にはしゃぐ姉妹だったが、檻につながれたケーブルが切れてしまい、47メートルの海底に落ちてしまう。サメの徘徊する海中から、酸素ボンベのタイムリミット内にふたりは浮上できるか!?

マシュー・モディーン(『ストレンジャー・シングス』『バーディ』『フルメタル・ジャケット』)のファンなので観に行きましたが、堂々たるチープなB級ホラーを楽しめるかどうか半信半疑で、さびさびの檻に入る姉妹さながら不安な気持ちでした。

でも、面白かったです。大胆な行動派の妹に比べ慎重派の姉は「退屈だから」とカレに出て行かれ、傷心を癒やすために来たバカンスで柄に似合わず冒険する、という設定も薬味がほどよく効いていました。

音楽がお久しぶりのトマンダンディ(ルトガー・ハウアー主演『MR.STITCH 悪魔の種子』)。

似たようなプロットの『ケージ・ダイブ』とは別物なので要注意!

いちおうダイビングの経験はあるけれど、水深47メートルの恐怖がいかばかりのものか、ちょっと想像つかないなあ。自分だったらそれだけで恐怖のあまり死んでしまいそうだ。

トーク番組に出たときにマンディ・ムーアが説明していましたが、撮影は深さ5mぐらいのタンクで行い、海底感を出すために水を濁らせたそうです。ずっと水の中に浸かっているので、どうしてもおしっこ出ちゃうんですって。😅 ほんとに水中での演技、大変そうです。マシュー君も二人の主演女優の女優魂を讃えていました。

2017年7月1日土曜日

"Baby Driver"『ベイビー・ドライバー』

『ショーン・オブ・ザ・デッド』のエドガー・ライト脚本・監督による、凡百の犯罪アクションとは一線を画す作品。

主人公のベイビーは、『ドライブ』のライアン・ゴスリング同様、犯罪者たちを犯行現場から警察の追跡を振り切ってゲッタウェイさせるドライバー係をしています。どんなときもイヤホンをはめて型落ちのipadから音楽を聴いているのは、子供の時に遭った交通事故で耳鳴りに悩まされるようになったから、という設定。

映画冒頭の、BGM(=ベイビーが聴いている曲。この時はジョン・スペンサー・ブルーズ・エクスプロージョンの「ベルボトムズ」)にピッタリとアクション&カット割りのタイミングを合わせたカー・アクションが、爽快この上ないです。ベイビー(アンセル・エルゴート)は文字通りベビーフェイスで口数も少ない一見人畜無害そうな若者ですが、いったんハンドルを握ってアクセルを踏んだら、誰にもnonstoppableな天才ドライバー。

2017年6月12日月曜日

"The Mummy"『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』

公開後初めての週末に観に行きました。

興行成績では『ワンダーウーマン』に惨敗と報じられていますが、客席は老若男女で賑わっています。結構お年寄りも多いのが意外。えーと、往年のモンスター映画を懐かしんで? トム・クルーズファン!?  私たちの隣りに座ったのも元ヒッピー風の60年代風の人で、ここの劇場グループが上映前にかけるジェットコースターを模したスポットで、両手を挙げるノリの良さ😀

"wrapped in plastic"のトム・クルーズが死体安置所で息を吹き返すシーンでも、「ひゃあ!」みたいなすっとんきょうな声をあげて、それまで息つく間もなく展開するスクリーンに魅入っていた観客たちもそれに反応してクスクス笑いが波のように起きて(だって予告編でやってたじゃない! この人は映画ビギナーなのか!?)、私たちの前席に座っていた「上映中のおしゃべりは他のお客様の迷惑になります」スペイン語娘三人組に笑いの発作が起きちゃって、しばらくキャハキャハ笑っていました。こういう映画は大勢の観客たちと映画館で観るに限りますねー!

簡単なあらすじと書こうと思ったけど、まあいいかな。みんな知ってるよね。
トム・クルーズはトム・クルーズ役で、ミイラは『キングスマン』の足が凶器になってたソフィア・ブテラで、クルーズのサイドキック役がテレビ『New Girl』のジェイク・ジョンソン。ラッセル・クロウが秘密組織のボス役ですが、こういう、「超常現象(たいてい歴史ミステリーに材をとる)のからむ事件を扱う政府の息のかかった秘密組織」みたいのが大流行りですね。小説の世界もしかりで、それがまたよく売れているそうです。

本編はユニバーサル・ピクチャーズが立ち上げた「ダーク・ユニバース」の第一作。今後も活躍できるように、トム・クルーズは(→ネタバレなので白字に)死の神セトと合体してデビルマン化します。

鑑賞後、監督のインタビューを読みましたが、トム・クルーズの動きがすっかり「うる星やつら」のテンちゃんだった水中シーンは、なるべくCGにしないで、生身の人間たちで撮ったそうです。おかげで生々しかったけど、その代償がテンちゃんなのはどうだろう。



2000年代に制作されたブレンダン・フレイザー主演のミイラシリーズ、『ハムナプトラ』。
第三作のノベライズ翻訳が、はじめて訳した小説です。秦の始皇帝っぽい役でジェット・リーが出てました。これの主人公のコメディタッチ、巻き込まれ型タイプが本作でも踏襲されています。

2017年6月10日土曜日

"Wonder Woman"『ワンダーウーマン』

あんまり評判いいので観に行ったら、まじで良かったっす。

全然知らなかったけど、ワンダーウーマンてアマゾネスで、ゼウスの子どもだったんですね。原作は1941年に誕生し、第二次大戦中の話だそうですが、映画版では第一次大戦に変えています。

ダイアナ(後のワンダーウーマン)が育ったアマゾネスの島に、ある日突然、アメリカ人パイロットのスティーブが操る戦闘機が落ちる。それまで世界から隔絶していた女戦士たちは、世界大戦が勃発したことを知らずにいた。宿敵・軍神アレスを倒して戦争を終わらせるべく、ワンダーウーマンはスティーブとともにイギリスに渡る。

2017年6月9日金曜日

"American Gods" 『アメリカン・ゴッズ』

ケーブル局STARZのテレビドラマで、原作は『コラライン』『スターダスト』のニール・ゲイマン。ゲイマンは製作総指揮もしている。

昨年に製作が発表されてからずっと観たかったのですが、プレミアムチャンネルなのであきらめていたら、日本のアマゾンプライムで観られるじゃないですか! なんか複雑。ぼかしをいくつも入れなきゃいけないのに、よくストリーミングするなぁ。

原作は長いし、一筋縄ではいかない内容なのに、映像化に成功していてすごいです。「物語を物語る」という点では、アメリカのテレビドラマはどんどん小説のレベルに近づいています。小説がテレビドラマに近づいているとも言えるかもしれない。小説を古い神、テレビドラマを新しい神と捉えれば、そのまま『アメリカン・ゴッズ』を体現しているようで面白いです。ムーンが雪を降らすシークエンスが美しくて、特に映像化ならではのCGによる絵作りが白眉。

2017年5月20日土曜日

“Big Little lies”『ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~』

HBOが製作した全7話のミニシリーズ。
監督は『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャン=マルク・ヴァレ、製作総指揮/脚本に『アリー my LOVE』のデイビッド・E・ケリー、主演のリース・ウィザースプーンとニコール・キッドマンは製作総指揮もつとめている。

アメリカでは今年の2月から放映され、回を追うごとにぐんぐん評価と評判が上がっていきました。
私が観たいと思った理由は、モントレーを舞台にしたドラマだったからです。私の住むサンタクルーズからは車で小一時間ほど離れた風光明媚な海辺の街(サンタもモントレー湾沿いの街のひとつ)で、スタインベックの小説で有名なキャナリー・ロウや、『ファインディング・ドリー』に出てくる水族館のモデルであるモントレー水族館などが目玉の観光地でもあります。去年、地元のニュースでロケ撮影の様子が伝えられました。

セピア調、あるいは青みがかった色調で描かれるモントレーは予想以上に美しく撮られ、まさにピクチャレスク(同じ撮影監督でサンタも撮って欲しい〜)。その絵のような街を舞台に、同じ小学校に通う子どもを持つ5人の母親たちの、それぞれの日々を送る間に生まれるドラマが交錯していきます。

小学校の資金集めのために開かれる毎年恒例の夜会イベント(今年はエルビスとヘプバーンがテーマ)で、殺人事件が発生した。殺されたのは誰? 殺したのは誰? 現場検証を終え、警察はイベントに集まった学校職員や父兄たちから事情聴取をはじめる。

2017年5月9日火曜日

“Sing”『シング』&“Moana” 『モアナと伝説の海』

“Sing”『シング』
 
楽しかった! 動物たちが演じる、昭和の人情喜劇を観ているようでした!

 同じ日に観た『モアナ』もとてもよかったけれど、これを観てしまうと、型どおり過ぎる欠点が鮮明になってしまう。

『シング!』は、結末は予定調和でも、要所要所で予想外な展開があって、ちっとも退屈しませんでした。ひとつのアクションに対してのリアクションも細やかで、それぞれのキャラクターにもとづいて、あくまで自律的な反応をしているように感じさせ、うっというしいキャラもアクションもひとつもなくて見事です。夢破れた劇場支配人のコアラが悪友のねぐらに居候してふて寝していたら、出場者たちがやってきて励まし、それを受けてのコアラのとった行動と、悪友のリアクションとかね。

 日本のガールズバンドの描写に対しては、ヤマアラシ嬢の針が2,3本ささりましたけど。まぁアングロサクソンから見たら色もの以外の何ものでもないわな。

 どんなドジでもダメなヤツでも悪い奴でもちっとも責めないコアラが素敵🐨 
 コアラもふくめ、声優が誰なのか見当つかなかったけど、コアラの悪友のラマ(?)だけは、ジョン・C・ライリーだってわかったよ。(^_^;) それぞれの性格と役回りにぴったりな(そこは型どおり)動物の配役も効いてました。200歳のカメレオンがお気に入り。ギョロ目でしかも義眼だけど、ヘイヘイと同じくがちゃ目なのがチャームポイント。

“Moana” 『モアナと伝説の海』
 
すっごいきれいな画面でした。海の表現、有機物・無機物の質感とライティング…。どこまで行くのだろう。この完成度のモアナとマウイが、2Dアニメのタパを背景に歌い踊るシーンはある種、パラダイムシフト的な衝撃がありました。

 マウイはディズニー・スタジオを体現しているようでした。浮くも沈むも大衆の支持次第。

 ヒロイン像(ナ○シカor/and○尋)もモンスター(ダイ○ラ○ッチor/andポニョのお母さん)も、どうして毎回臆面もなく、Mixxxxkiの剽窃をするのかが最大の謎です。『ライオンキング』(ジャングル大帝)しかり、『アトランティス』(ナディア)しかり、スタジオの体質とみなされても仕方がない? でも真似されっぱなしで長いものに巻かれる方がもっと情けない。

 ヘイヘイがお気に入り♡

 これも、5、6年後にはディズニーが実写にするんですかね。