2009年12月30日水曜日

"Invictus" インビクタス/負けざる者たち


クリスマス前当たりから、賞狙いの話題作がどんどん公開されるので、どれから観ようか迷ってしまいます。(^_^) まずはこのへんから行きますか。

クリント・イーストウッドが、モーガン・フリーマンをネルソン・マンデラ役に据え、1994年に大統領に就任したばかりのマンデラと、南アのラグビーチームとの関係を描いた政治ミーツ・スポーツ映画です。原作は、ジョン・カーリンの著書 “Playing the Enemy”。

2009年12月29日火曜日

Bjork's "Wanderlust" by Encyclopedia Pictura/ビョークの「ワンダーラスト」

今年のクリスマス、母校Cabrillo Collegeで上演される舞台"Scrooge"の美術の手伝いをしたのですが、そこで一緒にペンキ塗りをしたリンダというクルクル巻き毛の美しい、ボヘミアンな女性が、彼女の息子さんがCGやストップモーションアニメの仕事をしている、と教えてくれました。息子さんの所属するクリエイター集団の名前は、Encyclopedia Pictura(エンサイクロペディア・ピクチュラ)。う〜ん、心当たりないな…。早速、彼らのサイト(http://www.encyclopediapictura.com/)にアクセスすると、 "Wanderlust"というクリップが表示されました。



最初、でっかい松ぼっくいと牛のあいのこみたいな動物たちが谷間で水を飲んでいます(舌遣いがかわいい)。それら見るからにおとなしそうな家畜の群れの中に、ひとり人間の少年が紛れてるぞ、と思って観ていると、顔を上げて歌い出したのは、ビョークでした。


メイキングを見ると、牛みたいなクリーチャーは、ラテックスか何かで作った等身大の造形物(目などが動くようになっている)。途中で、松ぼっくいのような毛並みが粘土っぽい動きでうにゅっと伸びていき、ちょっと「もののけ姫」のおっこと主みたいになります。水流のCGによる表現もちょっと粘土っぽくて、おもしろいです。

この作品、ビョークの "Wanderlust"のPVには2D版と3D版の2種類あります。2D版はYoutube等で観れますが、3D版はこちら

3Dメガネで観ると、ちょっと立体的に見えます。3Dカメラ、なんとリンダの息子さん自作なんですって。ニューヨークで試写があり、ビョークも出席したそうな。


エンサイクロペディア・ピクチュラは、サンタクルーズのAptosという町にいます。灯台下暗し…。そのうち訪ねてみたいです。ほかに、「SPORE」というゲーム(「シム・シティ」の作者が作ったゲーム)のプロモーションビデオ(ボツになった)、"How Will You Create the Universe? "や、GRIZZLY BEARの"Knife"のPVなどを手がけています。そして、Zion Iの"So Tall"のPVには、"Fantastic Mr. Fox"にでてくるイタチが登場します。映画の撮影中に拝借したんですって。どれもとてもimaginativeで、inspiring。

▲イタチくん in "So Tall"

彼らは結構注目されているらしく、「エスクアイア」誌の2009年12月号(US版)で特集が組まれました。




現在、3DCGの映画を制作中らしいです。すごい楽しみ…。

2009年12月22日火曜日

"Up in the Air"「マイレージ、マイライフ」

「マイレージ、マイライフ」を観てきました。すでにさまざまな映画賞候補にのぼっている話題作です。

ジョージ・クルーニー扮する主人公ライアンは、会社の役員を代行して、社員にリストラを宣告するのが生業。まあ相当えげつない商売といえます(というかそんなビジネスがあるというだけで暗くなります)が、ライアンは仕事にかけてはゴルゴ13並に凄腕で、しかも出張人生の役得でつくマイレージのポイントを貯めまくるのが、なによりの楽しみだったりします。めんどくさい人とのしがらみや重くて身動き取れなくなる家財道具は一切持たず(一応住むところはありますが、室内は一瞬ホテルと思うぐらい、私物が全くない。1年の300日以上出払っている)機上のバックパッカーのような彼の生き方は、小気味よいほど。「ターミナル」のトム・ハンクスは、嫌々空港を我が家にしましたが、ライアンは喜々として、空港を「マイホーム」とみなしています。同じ価値観を持つ魅力的な女性(ヴェラ・ファーミガ)とも出会い、ライアンの人生航路は順風満帆。ところが、ルーキー社員のナタリー(アナ・ケンドリック)が、オンラインで解雇通告をするという、さらにえげつない方式を提案します。そうなると、エージェントが各地に赴く必要がなくなり、会社的には出張費が浮いて万々歳ですが、ライアンはマイレージを稼げなくなり、楽しい機上生活からつまらない地上生活にしばられることになってしまいます。それなのに、何の因果か上司はライアンをナタリーの「実地研修」のインストラクターに任命します。

2009年12月9日水曜日

"AN EDUCATION"「17歳の肖像」

1960年代のイギリスを舞台にした、少女の成長物語です。イギリスのジャーナリスト、リン・バーバーの短い回想録を、「ぼくのプレミア・ライフ」「アバウト・ア・ボーイ」のニック・ホーンビィが脚本化しています。


2009年12月3日木曜日

「サンフランシスコ国際アニメーション映画祭」その1:"Walt Disney’s Alice Comedies"

11月11日〜15日、「サンフランシスコ国際アニメーション映画祭」が開催されました。一足早く"Fantastic Mr. Fox"が上映され、押井守の"Musashi"(「宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-」)の上映もあります。さらに、なんとアヌシーの短編特集があるじゃないですか! 知ってしまったからには、行かないわけには参りません。

"SF Intl Animation Festival"


1本目: "Walt Disney’s Alice Comedies"

これは、「蒸気船ウィリー」以前に、ディズニーが手がけたアニメーション初期作品。実写の少女、アリスが素朴な線で描かれたアニメーションの動物たちの世界に入りこむという体裁を取った短編シリーズものです。

2009年12月2日水曜日

" Chet Baker: Live at Ronnie Scott's London"「チェット・ベイカー/ライヴ・アット・ロニー・スコッツ」

BGM代わりに、オンラインのDVDレンタルで流しました。
ホントは「レッツ・ゲット・ロスト」を観たかったのですが、リストになくて。

チェット・ベイカーは、トランペッターとして−−というより、歌声に惹かれます。初めて聞いたとき、そのフェミニンな声と歌い方に、しびれました。後で顔を見たら、シワがすごくて、エラが張った怖い顔でちょっとガッカリ(^_^;)。最近のウィレム・デフォーが、どんどん彼に似てきてますが、昔のチェットはすごくハンサムでフォトジェニックで、「ジャズ界のジェームズ・ディーン」としてモテモテだったとか。

さて、その怖い顔のアップで始まるライブ映像ですが、演奏を始める直前のピンと張り詰めた表情が、たいへん印象的です。もっと気軽な調子で演奏するのかと思っていました。

ヴァン・モリソンとエルヴィス・コステロがゲストで歌いましたが、ベイカー自身も歌っています。3者3様の味で、それぞれ良かったです。ヴァン・モリソン、初めて見ました。こんな顔なんだ。(^_^) コステロは前歯が一本抜けていたような。3曲ぐらい歌っていて、どれも聴かせましたが、2曲目の歌、よかったなぁ。失恋の歌みたいだったけど、なんていう曲なのかしら。(←後で調べたら"You Don't Know What Love is"でした。チェット・ベイカー自身の歌うこの曲がまたなんとも……。「ブルースが分かるまで君は愛を知らない」っていう歌。ビリー・ホリディがオリジナルかな?)

ところどころ、インタビューが挟まれており、「もうアメリカなんて何にもいいところないし、つまんないし、戻る気ないね」って言っていました。

日本版のDVDが出てるんですね。