2011年4月13日水曜日

"Hanna"「ハンナ」

フィンランド(太陽が上下に映る映像、どうやったのかしら)の森の中で、父親エリック(エリック・バナ)と2人、孤独に暮ら してきたハンナ。小さなログハウスで、ハナは元CIAのエージェントだったエリックから、格闘技から銃の撃ち方、各国語やあらゆる知識を仕込まれる、ブー トキャンプさながらの日々を送っていた。

16才になった時、エリックはハンナに、赤いボタンの付いた装置を手渡す。「これを押せば、もう後戻りはできない」。意を決してボタンを押すハナ。装置は、2人の居所をCIAに知らせるものだった。ハナの母親を殺した敵、CIA高官のマリッサ(ケイト・ブランシェット)に復讐する時が来たのだ———。

2011年4月8日金曜日

"Sucker Punch"「エンジェル ウォーズ」

 「300 <スリーハンドレッド>」「ウォッチメン」のザック・スナイダー監督最新作です。公開前から宣伝が数多く打たれ、期待度・注目度もたいへんな高さでした。

予告編を初めて観た印象は、「わ、なんだろこれ!?」。わけが分からない/ストーリーがつかめない/一体どこから沸いて出たんだ———(コミコンで予告編がお披露目されたときの反応も、"What the hell…!?"だったらしいので、そんな印象を受けたのは私だけじゃなさそう)。セーラー服姿のコスプレ美少女が刀やマシンガンでモンスターと戦う映像は、まるで日本製のビデオゲームみたいです。映画批評サイトのRotten Tomatosは、「一年に1回以上『ビデオゲームみたい』って評したら追い出す!」って宣言してますが、でも、この予告編は、本当にビデオゲームみたいというか、ビデオゲームならばまだ納得できるけど、ハリウッド映画でこれをやられるというのが、ちょっと信じがたかったです。頭固いのかな。そのうち、監督がザック・スナイダーだと知って、ちょっと腑に落ちたけれど。「映画とはこんなもの」という枠に捕らわれない世代の監督が生み出す作品、出来はいかがでしょうか。

"Hop!"「イースターラビットのキャンディ工場」

ウサギ好きとして、見逃せない一本です。4月24日のイースターに合わせて、「怪盗グルーの月泥棒」のスタッフが作った、3DCG製のイースター・バニーが主人公のファミリー向け映画が公開されました。「グルー」はまだ観ていないのですが、半年かそこらで、1つのスタジオがもう別の長編映画を作ってしまうなんて、驚きです。えーと、Illumination Entertainmentというスタジオがやっているのね。ここは、作品ごとに各スタジオを雇って製作させる仕組みのようです。なるほど、そういうわけか。

イースター島。ここでは、歴代のイースター・バニーの指揮のもと、ひよこたちがイースター用のチョコレートや色つき卵をせっせとこしらえています。でも、現イースター・バニーの跡継ぎ、イービー(EB、Easter Bunnyの頭文字)はこの由緒ある家業よりもドラミングに夢中で、島を抜け出してハリウッドに渡り、ドラマーになる夢を追おうとします。どこでもドアのようなうさぎ穴から出て来たEBが出会ったのは、いい年をしていまだに定職にも就かずにブラブラしているフレッド(実写のジェームズ・マースデン)。一方、パパバニーは、うさぎの精鋭部隊ピンクベレーを、息子を連れ戻しに差し向けます。

2011年4月7日木曜日

"The Room"

2003年に作られた、"The Room"というインデペンデント映画があります。映画は公開後、カルト的な評判を得るようになりました。知られざる名作としてではなく、「史上最低のトンデモ映画」として———。

私がこの映画の存在を知ったのは、"Entertainment Weekly"誌の"The battle over the worst movie ever made"という記事で取り上げられた時。記事によれば、この映画のスクリプト・スーパーバイザーをしているサンディ・シュクレイアが、実質上監督したのは自分だとして、映画のクレジットに異議を唱えているのだとか。なぜ、最低映画として今でもロサンゼルスの業界人たちの間で口にのぼるような作品の監督になりたがるのか? それは、カルト人気に気をよくした映画の現監督・製作・脚本・主演その他モロモロのTommy Wiseau(トミー・なんて読むんだろう…)が、"The Room"の3D版を作ろうとしているかららしいです。スクリプト・スーパーバイザー(記録係)として「シカゴ・ホープ」など、それなりの仕事をしてきたシュクレイアは、この映画がロジャー・コーマンの目に止まって、映画を撮らせてみようかな、という気になるかもしれない、と考えたのだそうです。異議を唱えるようにアドバイスしたのは、マルコム・マクダウェルだそうですよ。

2011年4月4日月曜日

"source code"「ミッション:8ミニッツ」

月に囚われた男」のダンカン・ジョーンズ監督の新作です。処女長編に続き、こっちも本格的な香りのするSF映画。真性SFファンなんですねー。いいぞ、デビッド・ボウイの息子!

アフガンで任務に就いていたパイロットのコルター(ジェイク・ジレンホール)は、気がつくとなぜかシカゴ行きの通勤列車に乗っていた。向かいの席に座る見知らぬ美しい女性クリスティナ(ミシェル・モナハン)は、彼を「ショーン」と呼んで親しげに話しかける。混乱し、トイレに入ると鏡に映る顔は他人のものだった。何が何だか分からないうちに、突然列車は炎に包まれる。暗黒が訪れたと思うと、コルターは様々な機器に囲まれた狭苦しいコンパートメントの中に、何本ものコードに繋がれて座っていた。不鮮明なスクリーンに映る女性オペレーター(ベラ・ファーミガ)が尋ねる、「爆弾は見つけたか?」と———。

"My Dog Tulip" + "THE MIGHTY RIVER(「大いなる河の流れ」)"

BBC出版の雑誌編集者だったJ・R・アッカリーが、1956年にものした同名の自伝(「愛犬チューリップと共に」の題で1970年に日本でも出版された模様)を、ポール&サンドラ・フィアーリンジャー夫妻がアニメ化した映画です。

イギリスに暮らす初老の文筆家(アッカリー氏)と、メスのジャーマン・シェパードとの蜜月の日々を綴ったお話しです。

2011年4月3日日曜日

"The Illusionist"「イリュージョニスト」(本編)

2月の半ばにNichelodeonにて鑑賞。去年の夏から公開を心待ちにしていた一本です。

『ベルヴィル・ランデブー』のシルヴァン・ショメ監督による、この手描きアニメーションには、私の好きなものが2つ出てきます。ウサギと、ジャック・タチ。アニメーションだから、実写のタチが主演しているわけでも、声をアテているわけでもありませんが(故人だからね)、生前タチが遺した映画脚本を、ショメがアニメーション化したのだそうです。タチの作る映画は、全部タチが主人公だから、この作品の主人公も、当然タチがモデルなわけです。キャラクターデザインもですが、タチい振る舞いが、もうタチそのものでした(T_T)。