2014年3月25日火曜日

"The Grand Budapest Hotel"『グランド・ブダペスト・ホテル』

予告編の1カット目で、誰の映画か分かってしまう——そう、それはウェス・アンダーソン印の新作映画なのでした。

舞台は、1930年代の中央ヨーロッパにあるホテル・ブダペスト。主人公は、コンシェルジュのムッシュー・ギュスターブ(レイフ・ファインズ)。ある時、常連客の裕福な老貴婦人(ティルダ・スウィントンの老けメイクだけで映画代の価値あり!?)が変死を遂げ、ギュスターブに嫌疑がかかる。彼を逮捕しようとするナチ警察、遺産を狙う老婦人の一族双方から狙われたギュスターブは、弟子のロビーボーイ、ゼロ(お化け犬じゃないよ)を巻きこみ、コンシェルジュ網を駆使して一大逃避行を始めるのだった!

ファンタスティック・ミスター・フォックス』以前は、アンダーソン監督作品は愛憎相半ばする「嫌い好き」だっんですが、What the Flick!? を見ると、やはり好き嫌いの分かれる監督さんみたいです。この作品はみんなが楽しめると思います。

この映画でも一部ストップモーション・アニメーションが使われ、また、撮影前に監督はアニマティクスを自作して、自分でナレーションをアテたものをスタッフ・キャストに見せたそうです。もしかしたらDVDに入るかもね、ってキャストの一人のジェフ・ゴールドブラムだかウィレム・デフォーだかが言っていました。

シュテファン・ツヴァイクという作家からインスピレーションを受けて作ったそうです。ウィキペディアによると、彼が著したマリー・アントワネットの伝記をもとに、池田理代子は『ベルばら』を描いたんですって。それで映画の冒頭、(架空の)作家の銅像や作家本人が出てくるのか。

この手の映画を観に来るのが、年配の人ばかりなのはもう想定内ですが、それにしても今回の平均年齢は高かった! 暗い館内でけつまづかないか、はらはらしちゃった。主人公が「老け専」の設定だからか!? 容疑をかけられて、レイフ・ファインズのコンシェルジェが逃げ出すところ、何度観ても笑っちゃうなあ。いちいち挙げきれないほどの豪華キャストですが、シアーシャ・ローナンがお菓子作りが得意な女の子役で出ています♡

それにしても、これ以外の手法はこの世に存在しないってくらい、ジャンプカットのオンパレードで、"JC(Jump Cut) Police"とあだ名されるカレッジのアニメーション科の先生がなんというか、聞いてみたいわ。

エンドクレジット、途中からかわいい線画のアニメーションが入るので、席を立たないでね。あと館内が暗いうちに席立つと危ないからさ。





2014年3月17日月曜日

"Non-Stop"『フライト・ゲーム』

齢56才にして主演した『96時間』の大成功により、すっかり強面アクション・スターの地位を確立したリアム・ニーソン。彼の最新アクション・サスペンスです。

航空保安官のビル・マークス(ニーソン)は、ニューヨークからロンドンに向かう飛行機に乗りこむ。機が離陸して間もなく、マークスの携帯電話に何者かからテキストメッセージが送られてくる。メッセージには、「スイスの口座に大金を振り込まなければ、20分ごとに機内の誰かが死ぬことになる」と記されていた。セキュリティのかかった連邦保安官専用の回線に、犯人はどうやってアクセスしたのか? 犯人は誰なのか? また、メッセージは本気なのか? だとすれば、どうやってフライト中の機内で人を殺めるというのか? マークスは時間内に犯人を特定し、乗客の無事を確保できるのだろうか。かくして、デンジャラスなノンストップのフライトが幕を開けるのだった——。

2014年3月10日月曜日

"Tim’s Vermeer"

"Tim’s Vermeer"。ドキュメンタリーです。「ティムのヴァーミーア」。ティムって誰?ヴァーミーアって誰? ティムは、Tim Jenison、発明家です。アミーガ(私がはじめて買ったパソコンだ。レミングスをやりたくて)のビデオ編集システムビデオトースターやCGソフトのLightwaveを開発した人だそうです。ヴァーミーアは、「真珠の耳飾りの少女」でおなじみの画家、フェルメールのことです。英語読みだと「ヴァーミーア」と発音するんですよね……。

2014年3月4日火曜日

"Philomena" 『あなたを抱きしめる日まで』

アカデミー賞の作品賞、主演女優賞、作曲賞にノミネートされたイギリス映画です。

50年前、やむを得ぬ事情でわが子を手放した女性が、ジャーナリストの助けを借りて探し出そうとする、実話がもとになっています。その女性、フィロミナ役にジュディ・デンチ、ジャーナリスト役にコメディアン出身のスティーブ・クーガン。ジャーナリストの著した本を脚色したクーガンはプロデューサーも務めており、皮肉なコメディアン色を消した彼の演技は、デンチとともに高く評価されています。

作品の評判は聞こえていましたが、監督がスティーブン・フリアーズと聞いて、遅まきながら観てきました。パツと見、派手さがない代わり、尻上がりにじわじわじわん、と来るタイプの映画が好きな人に、オススメです。

2014年3月1日土曜日

"The Wind Rises"『風立ちぬ』

最近これほど待たされたのもめずらしい、『風立ちぬ』、やっと本日(2014年2月28日)一般公開です。

サンタクルーズでは深夜ゼロ時の先行上映のみ日本語映画字幕上映なので、嵐が迫る中を劇場へ駆けつけ、いや傘を差しつつ急ぎ足で向かいました。こんな天気だし、題材が題材だし、あまり人は集まらないだろうな、まあ一ケタ台だった『フランケンウィニー』よりはましだろう、と思って来たら、ほぼ満員。ただ、3つあるDel Mar劇場のスクリーンのうち、一番大きいのではなく二番目のスクリーンだったのが、ちょっとケチくさいなと思いました。観客はたぶんほとんどUCSCの学生たちでしょう。男同士、女同士で4,5人の組で来たり、カップルで来たり。一組、仲むつまじい金髪百合カップルもおりました。仲間同士、お菓子を分けあったり、みんな楽しそうでいいなあ。